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農業大学校 第5回経営者感覚育成講座を実施しました

印刷用ページを表示する掲載日:2017年12月27日更新

 平成29年12月14日、豊後高田市の「有限会社 冨貴茶園」の代表である永松 英治さんをお招きし、茶園周辺の耕作放棄地を利用し、独自の放牧方法による黒毛和牛の生産について、講演をいただきました。

 お茶の製造販売を主業とする冨貴茶園は、茶園周辺の耕作放棄地などを利用して11年前に黒毛和牛の放牧を開始されました。独自の放牧システムで高い飼料自給率を達成し、低コスト・低労力の生産を行われています。また年間を通しての親子放牧を実施し、飼料費や敷料費、水道光熱費を抑えることで低コストな生産を行われています。

  そういった取り組みにより、平成26年に日本草地畜産種子協会主催の第1回「全国自給飼料生産コンクール」で、最高賞の農林水産大臣賞(放牧部門肉用牛繁殖経営)を受賞されました。 

講演の様子

  講演 学生の様子

  学生謝辞

講演内容・学生感想

 【講演内容】

 講演では永松さんがお茶の生産もする中で和牛生産に至った経緯や、耕作放棄地を利用し放牧地として再生していく過程やその方法、飼料を牧草を主体としたものとし、施設や農機具についても最低限のものだけ準備し、効率よく飼育を行っていることについてお話をいただきました。そのため飼料費や敷料費、水道光熱費等を抑えることで、子牛1頭当たりで全国平均の3分の1という低コストな生産を行うことができました。永松さんの固定観念にとらわれず独創的な発想により畜産経営をおこなわれている様子について詳しく説明をいただきました。 

 【学生レポートより】

・私の自宅の農地は山間にあり、標高も高いため周年放牧は厳しいと思っていましたが、今日の永松のお話を聞く中で私の自宅の農地でも可能ではないかと感じました。また永松さんの経営手法で最も必要になってくるのは牛を見る目だと思いました。私は農業大学校卒業後、後継者として和牛の繁殖経営を行います。残り1年間でしっかり学び牛を見る目を養いたいと思います。

・農林水産大臣賞を受賞されながらも、永松さんは知識のないまま畜産経営を始められたとありましたが、畜産の勉強をしていたら受賞できなかったとお聞きし驚きました。人間は知識や情報から判断し物事を進めようとしますが、無の状態から始めることにより、普通では考えもしない独創的なやり方も見つかることもあると知り、自分の可能性を信じて何事にもチャレンジしていきたいと思いました。

・永松さんの畜産経営についてお話を聞く中で、マニュアルも大事ですが、違う視点から物事を見る中で、新しい発見があるのだと感じました。私は農業法人に就職しますが、仕事のマニュアルを大事にしながらも新しい発見ができるよう常時、心のアンテナを広げておきたいと思います。

・耕作放棄地を使い農業を始める話をよく聞きますが、雑木や竹林などを伐採し撤去するなど手間と労力がかかります。なおさらそこに牧草を生やすことなど大変な技術を必要とすると思いますが、写真を見る中で放牧地として完成している様子をみて驚きました。

・狭い牛舎の中で牛を飼育することによりストレスを与えることになること知りました。永松さん周年放牧により牛へのストレスを軽減され発情もよくなるとありました。ただ放牧であるため牛一頭一頭の管理が難しいのではと思いますが、永松さんは放牧地や畜舎等で牛をよく観察をされているのだと思いました。

・永松さんの畜産経営の方法では大きな牛舎や機械などが必要なく、放牧地も耕作放棄地を借りたりする中で初期投資が少なくて済むため、将来私にもできるかもしれないと思いました。


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