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新年祝賀互礼会 知事あいさつ (平成24年1月4日)

印刷用ページを表示する 更新日:2012年1月16日更新
 皆さん、明けましておめでとうございます。
 皆さん方には決意も新たに新年をお迎えになられたことと存じます。
 先ほど釘宮市長さんと話していたのですが、「あと2、3日休みがあるといいな」と言っていたところです。皆さんはゆっくりお休みいただいたでしょうか。
 さて、新しい年を迎えましたが、不透明な時代となり、なかなか先が読めないような年だと感じています。こういう時は、お互いにアンテナを高く張って、世の中の動きをしっかりと見極めながら、果敢に事を進めて行くということが大変大事じゃないかなと思っているところです。
 そのような中、昨年の暮れに政府の経済見通しが発表になりました。3月までの23年度実績見込みはマイナスの0.1%ということです。24年度は一転して2.2%のプラス成長ということです。民間の見通しの平均を見てみますと1.8%ということですから、ちょっと高めかなと思いますが、その2.2%の前提として、一つは復興需要ということが言われております。民間の住宅投資が6.3%伸び、民間の設備投資が5.1%伸びるということで、このあたりが景気を引っ張っていくという見通しです。
 しかし、海外の状況はどうかというと、ギリシャに端を発した欧州の金融危機や財政不安、それが政策効果のよろしきを得て何とか安定するだろうと、そういういくつかの前提に立って2.2%という数字が出ているわけです。
 いろいろ心配だなと言ってもしょうがありません。もう24年は始まったところですから、後は政府にしっかり円高対策や、あるいは製造業の国内空洞化の歯止めにしっかり対応していただき、また、心配な電力需要については、当面の安定供給の手を講じていただきたいと思います。さらに、先進国の経済状況については、せっかくサミット等々横の連携の場があるわけですから、そういうところでしっかりものを言ってもらって、世界の景気を少なくとも先進国が足を引っ張らないようにしてもらうということが大事じゃないかなと思っております。
 我々大分県もいろいろ言っていてもしょうがありませんので、出来るだけのことをやって大分県の活力を維持発展させていこうと思っております。
 大分県は何と言いましても、県内生産の約3割が製造業や建設業などの第2次産業ですから、一つは製造業の皆さんに頑張ってもらう必要があると考えております。
 製造業を担っていただいている中小企業の振興をしっかり果たしていかなければならないと思っています。これまでも誘致企業と一緒に、例えば自動車関連企業会だとか、あるいはLSIクラスター形成推進会議といったような会を作りまして、共に発展し、共にビジネスチャンスをつかんでいくような努力をしてきたところでございます。
 併せて最近の情勢に鑑みまして、例えば新しいエネルギーの生産供給をやったり、そのための産業を新たに作ったり、誘致してきたりしようとも考えています。また、医療の関係では宮崎県と一緒になりまして東九州メディカルバレー構想を推進しています。医療関係の中小企業の振興を図る、あるいはまた企業を誘致してくるということも大事なことではないかということを考えているところです。
 加えて大分県にはアイデア豊富な企業や人材がたくさんおられます。そういう方に頑張っていただけるようベンチャービジネスの振興というのもやっているところです。
 こういう厳しい時代に、私が申し上げたようなことが本当に出来るかなとお思いになるかもしれませんが、大分県には産業集積という大きな強みがあります。鉄や石油化学、造船、機械、精密機械、半導体、いろんな産業が集積をしています。よく「集積が集積を呼ぶ」と言われますが、大分に行くといろんな産業があって、何か仕事があるに違いないということで企業が来てくれることもあります。あるいはまた地元の中小企業に対して新しいビジネスチャンスを作り出してくれるということもあります。
 これだけの技術の蓄積が産業集積と共にあるわけですから、先ほど申し上げたような新エネルギーだとか、あるいは医療だとか、そういった分野についても新しい技術を持ってチャレンジできる、我々はそうした土地柄にあるんだということを自信を持って活かしていかなければならないと思っているところです。
 最近では、大分県に立地している企業同士の間でも、連携をして、より効率的な事業運営をしようという動きがあります。
 A企業にとってみると無駄なガスが最終的に出てくるけれども、これはB企業にとってみると大変貴重な燃料になるという場合もあります。
 B企業にとってみると無駄な材料の端切れが出てくるけれども、これがC企業にとってみると、大変に貴重な部品になる、資源になるというようなことがあります。こういう集積をつなぎ合わせて、大分県の企業をさらに強くするというようなことも大事です。
 こうしたいろんな工夫をしながら大分県の製造業をさらに元気にしていきたいなと思っているところです。
 商業・サービス業では何と言いましても観光、ツーリズムを柱にして進めていこうと思います。これもまた大分県の強みです。これだけの豊かな天然自然、これだけの豊かな温泉資源があるわけですから、たくさんの人が来てくれます。
 昨年の状況を見てみますと、新幹線が九州の西側を走るようになりました。みんなが大分県への影響を心配しましたけれども、新幹線効果で関西のお客さんが随分大分県に増えてきました。
 原子力発電所の事故で来県が減った海外からのお客さんについても昨年、中国からクルーズ船がやってきました。今年は、中国からのクルーズ船に加えて、韓国からも新たにクルーズ船が来るという話もあったところです。
 さらに昨年の暮れに、大分・ソウル便が再開になりました。今のところ週2便ですが再開初日は行きも帰りも満員ということでありまして、皆さんのご尽力のおかげで観光の面でも少しいい動きが出てきたかなと思っているところです。
 このように商工業は我々が持ってる強みを活かしながら活力のある大分県を作っていきたいと思っております。
 農林水産業も我々にとって非常に大事な産業分野です。こちらの方は大分県は構造改革をしっかり進めていかなければならないと思っているところです。
 マーケット起点の、つまりマーケットが求めるようなものをマーケットが求めるような形で作っていく。そして、力強い経営体を作っていく。さらには新規就農者の確保をしていくというようなことをやっております。今年の政府の予算を見てみますと、大分県の政策を真似したのではないかと思えますが、この3つについて立派に対策を講じるようにしております。
 本県では年間200人、新規就農者を増やそうと努力をしております。大分県は全国指標の1%だからということで計算をしたのではないかと思いますが、国は2万人増やすと言っております。ぜひ農林水産業もそういう国の政策をうまく活用しながら、大いに振興を図っていきたいと思っているところです。
 商工業と農林水産業が、一体となって農商工連携ということも前から進めておりますが、この度6次産業化というようなことで、こちらにも大変光があたってきたと思います。これも皆さんの知恵、皆さんの努力でぜひ大いに振興していきたいと思っているところです。
 そうやって元気一杯の大分県をぜひ作っていこうではありませんか。我々はそれだけの強みを持っていますので、自信を持ってやっていいのではないかと思っているところです。
 唯一我々の弱みは社会資本の整備ということであり、これが随分遅れておりましたが、皆さんにいろいろ運動をしていただきまして、おかげさまでだいぶ整ってまいりました。
 40年来の悲願でありました大分駅周辺の連続立体高架もこの3月で完成をいたします。近々、別大国道の6車線化も完成します。そして東九州自動車道、「蒲江~北浦間」も24年度には完成ということになっています。そういう勢いをさらに加速して、東九州自動車道や中津日田道路、あるいは中九州横断道路といった、道路網の整備を進めていきたいと思います。また我々の心配の種である河川の氾濫防止のための玉来ダムの完成といったような必要な社会資本の整備についても進めていかなければならないと思っているところです。
 いろいろ課題はありますが、課題があればこそ皆さん方の力もますます発揮出来るわけでございます。ぜひ皆さん方と前向きにいろいろな課題に取り組んで、「住んで良かった。住んでみたい大分県」をぜひ作っていきたいと思っております。
 皆さん方には今年もぜひよろしくお願いを申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。 
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