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令和5年6月6日知事定例会見

印刷ページの表示 ページ番号:0002233260 更新日:2023年6月6日更新

動画はYouTube「おんせん県おおいた公式」へ                                                
日時:令和5年6月6日(火)13時30分~
場所:第一応接室

記者会見時に配布した資料を掲載します。

230606

第161回九州地方知事会議及び第43回九州地域戦略会議の結果について

5月31日に第161回九州地方知事会議及び第43回九州地域戦略会議に出席をしてきました。台風第2号が接近し、2日間の予定が1日の日程になりましたが、九州・山口の全ての知事が出席しました。戦略会議は、九州経済連合会会長の倉富さんをはじめ、九州経済同友会代表の青柳さんなど、多くの方が出席をされ、様々な意見交換ができました。

九州地方知事会議では、防災・減災ということで、広域的な情報共有の必要性、そして私の方からは大分大学を中心に取り組んでおります、「EDiSON(エジソン)」という予測システムの紹介をしました。

次に観光振興として、各県が行っているブランドづくりや、観光資源の磨き上げ、九州・山口への誘客の話のほか、万博事務局の皆さん、大阪府大阪市の方からは、2025年度の万博でしっかり連携をさせてもらいたいという話もありました。

それから、スポーツを通じた活性化という話もしました。今年、福岡、熊本、そして大分で開催されるツール・ド・九州の説明、そしてラグビーワールドカップのレガシー事業などについて説明したところです。

その後、特別決議ということで、子ども政策の充実について等の決議が行われました。それを6月21日、22日に関係大臣に要請をするということになっています。子ども政策の充実では、財政支援の充実や、保育士の処遇改善などが盛り込まれています。

九州地域戦略会議では、まずMaaS(マース)について、県境を越える移動者の利便性向上ということで、九州全体で取り組む必要があるという議論が行われ、2024年の夏頃までの開始に向けて具体化の検討が行われるということになっています。

そして、第3期九州観光戦略についての議論が行われ、九州ブランドの強化、観光資源の創出、デジタル技術の活用など、九州が連携して行いましょうという話をしました。

この中で、来年のJRのデスティネーションキャンペーンや万博の話もまた取り上げられています。

各県の知事や経済界の皆さんと、挨拶や意見交換をしまして、有意義な機会になったと思います。

今年の8月3日、4日には、九州戦略地域戦略会議の夏期セミナーが別府市の城島高原ホテルで開催される予定になっており、関係者と連携しながら準備をしていきたいと思っています。

第161回九州地方知事会議及び第43回九州地域戦略会議の結果について [PDFファイル/157KB]

令和6年度政府予算等に関する要望・提言について

県庁内で様々な取組について、職員から説明を受け、各団体からも、どういうふうに取り組んでいくかを議論しているところですが、令和6年度の政府予算等に関する、第1回目の要望提言活動として、明日、明後日、各省庁等へ要望に行きます。

「令和6年度政府予算等に関する要望提言活動について」という資料の項目一覧を見ていただきますと、「安心元気・未来創造」ということで、新規項目として※印がついているのが、保育の充実や社会的養育の充実、物価高騰を踏まえた賃金引き上げの関係です。

特に、急激に進む物価高騰を乗り越えて、経済を民需主導の自立的な成長路線に戻していくということで、持続的な賃上げに取り込む中小企業等への補助充実拡充、そして新型コロナで大きなダメージを受けた観光産業への支援等を要望します。

また人口減少・少子化対策として、子どもを産み育てやすい環境を整備するための保育士の増員、さらなる処遇改善を求めます。

また、中長期的な観点として、関西から九州・大分までの多様な交通網の形成ということで、東九州新幹線及び四国新幹線の整備計画路線への格上げ、豊予海峡ルート構想の検討への支援についても要望する予定です。

このような取組について、国等もしっかり巻き込んで、安心元気・未来創造の取組をやっていきたいと考えています。

令和6年度政府予算等に関する要望・提言について [PDFファイル/132KB]

大分県働きたい医療機関認証制度~大分ホスピレート~の開始について

医療機関における医師の時間外労働について令和6年4月から年間960時間の上限規制が適用されます。そうした中で、病院における働き方改革が喫緊の課題です。

資料の上部に記載のとおり、医療従事者の就労環境の改善、人材育成に繋がる医療機関の取組を評価して、大分県が認証を付与する「大分県働きたい医療機関認証制度~大分ホスピレート」という制度を創設しました。

5月25日から受付を開始しており、申請を検討する医療機関に制度の説明動画を提供しています。認証制度の申し込みをした医療機関には、ナースプラクティショナー(NP)や特定行為看護師を養成する経費を補助する支援を行います。

NPは、一定の診療を行うことができる看護師のことであり、特定行為看護師は、医師があらかじめ作成した手順書に従って診療の補助ができる看護師のことです。看護師等に、医師の業務の一部をタスクシフトすることが認証の要件となっています。

NPや特定行為看護師を養成する場合の、代替看護師の人件費や、研修受講料等への支援措置を行います。

このような措置を講ずることにより、医療従事者の方が安心して働くことができる医療機関を増やし、優秀な人材の確保、そして良質な医療を持続的に提供できる好循環を形成していきたいと考えています。

大分県働きたい医療機関認証制度~大分ホスピレート~について [PDFファイル/75KB]

ホーバークラフトの納入について

ホーバークラフトの納入について、今年7月20日に1番船が納入される予定でしたが、2か月遅れる見通しです。

製造事業者において、船体を浮上させるための特注品のリフトファンを動作試験中に破損させてしまったことが原因です。船体に取りつける前に、試験台の上での事故でしたので、船体への影響はなかったのですが、代わりのリフトファンを製作するのに時間を要していること、再発防止のための作業手順を見直したことで、2ヶ月ほど遅れが生じています。

その影響により、2番船も、10月12日の納入期限から1ヶ月ほど遅れます。3番目は、予定通り、来年1月18日の期限までに納入される見通しです。

船体完成時には、国の検査官により、10日間程度の時間をかけて品質や耐久性の確認がされ、その後船体が本県に納入されます。

開業時期について、前回の会見で年度内には開業したいと、お話をさせていただきましたが、1番船の導入が遅れますと、その後予定されております操縦士のトレーニング等が開始できず、本年度中を目指していた開業時期が遅れる心配も出ておりますので、現在運航事業者と調整を行っているところです。

ホーバークラフトを楽しみにしていただいている皆様には申し訳ありませんが、運航の安全確保を第一に準備を進めたいと思いますので、何卒ご理解をよろしくお願いします。

副知事の人事について

尾野副知事の任期が7月5日に満了となりますが、引き続き副知事をお願いをしたいと考えています。

令和元年7月から4年間にわたり、副知事として、広瀬前知事を支えていただき、この間、コロナウイルス感染症等の対策はもちろん、行財政基盤、地方創生など様々なこと取り組んでいただいております。4月からは、私を補佐して十分な成果を上げていただいています。

今年度は、人口減少や少子高齢化対策をはじめとし、社会経済の再活性化や大分県の安心元気・未来創造ということで、広域交通網の構築や宇宙港、カーボンニュートラルなど将来を見据えた取組も大変重要になっています。

県政の継続性、新たな視点で取組を加速させるという意味でも、部局の枠を超えて庁内をまとめる役割を引き続き尾野副知事にお願いをしたいところです。

副知事の人事は、議会の同意人事になっていますので、7月5日から予定されている第2回定例会の選任議案として、提案します。

記者質問

国への要望

(記者)

東九州新幹線と四国新幹線の整備計画路線への格上げと、豊予海峡ルートへの支援に関する国への要望内容は。

(佐藤知事)

項目2番の要望書の中には四国新幹線について記載しています。道路ネットワークの充実は項目14番にありますが、この中に豊後伊予連絡道路についても記述をしています。

四国新幹線の場合は四国新幹線が、松山と大分で繋がる所が豊予海峡部分であり、豊後伊予連絡道路は、豊予海峡を抜けていく道路ということです。いずれも基本路線といい、実際の計画の前の段階になっています。

大分ホスピレートについて

(記者)

大分ホスピレートの認証を受けるために、タスクシフト等への支援をするのか。

(佐藤知事)

大分ホスピレートの認証を受けた医療機関は、大変働きやすい医療機関だという認識をしていただき、そうすると医師や看護師が、より働きたいというふうに思っていただける。認証することに意義を置いています。

NPや特定行為看護師の資格を取る際に費用がかかるので、その費用の支援をすることとなっています。

支援もあるのでぜひ認証を受けることを検討してくださいというつもりで、制度設計をしています。

(記者)

医療機関認証制度の他県事例は。

(佐藤知事)

三重県が平成27年から、京都府が平成29年から実施していると聞いています。

宇宙港

(記者)

ヴァージン・オービット社が破産申請をする中で、県の宇宙港に向けた業務内容は変わらないのか。

(佐藤知事)

宇宙関連の事業で、人材育成や産業育成、そしてシエラ・スペース社は早ければ2026年に大分空港への宇宙往還機の着陸を予定しています。それにあたり、国側の制度整備が必要になってきます。その点についてもしっかり整備をし、取り組んでいただきたいということについては変わりません。また、大分県として引き続き宇宙を目指す姿勢には変わりはないです。

(記者)

今までヴァージン・オービット社が計画していた事業を他のところが引き継ぐのは難しい認識か。

(佐藤知事)

一体として、事業が引き継がれるような形になってないようですから、ヴァージン・オービット社が考えていた事業をそのまま新しいところがやってくれるというのは難しいというふうに聞いています。

破産手続がまだ処理が終わっていないので、今の段階ですとそういう状況であるというふうに認識しています。

(記者)

ヴァージン・オービット社が事実上経営破綻して、事業を4社に売却という動きがある中で、改めて県としてその受けとめ方、今後の計画への影響は。

(佐藤知事)

宇宙港の計画はシエラス・ペース社の宇宙往還機の着陸が早ければ2026年という計画もありますし、それ以外に宇宙関係のビジネスや人材の創出、情報発信など様々な事業がありますので、ヴァージン・オービット社の件に関係なく進めていきたいと思っています。

(記者)

ヴァージン・オービット社がやってきたことをそのまま引き継ぐのは難しいという発言があったが、水平型宇宙港の実現が難しいのか。

(佐藤知事)

すぐにヴァージン・オービット社に替わる企業はいないが、宇宙関連産業の企業が、県内に立地していますので、そういう産業の育成や、人材育成、今までの取組の蓄積があります。

情報発信などを引き続き、令和5年度でもやっていきたいと思います。

ヴァージン・オービット社の関係で国際的な調整が必要になる調査や研究など、今は実施できないので執行を留保し、状況を見守るということになると思います。

ホーバークラフト

(記者)

ホーバークラフトの年度内の運航開始は、厳しい認識ですか。

(佐藤知事)

運航予定事業者と操縦士の訓練についてどの程度の日程を費やして訓練するのか等も含めて現在調整をしているところです。

(記者)

ホーバークラフトについて、操縦士の訓練のみが遅れる可能性があるから、今年度中の操業が遅れる可能性もあるいうことだが、他に影響はないか。

(佐藤知事)

船体本体が傷ついたわけではないので、プロペラを作り直して、設置をすることができると思います。

納入が2ヶ月遅れるので、操縦士の訓練期間が確保できるだろうかというところは、懸念しています。

(記者)

知事としては、今年度中の運航開始は遅らせたくないか。

(佐藤知事)

デスティネーションキャンペーンが来年4月から始まりますので、それに合わせて運航開始できた方がいいとは思います。ただ、安全が第一ですので、安全を損なって拙速に開業することはできません。

また、運航事業者の考え方も大変重要だと思いますので、安全を前提に、関係者と調整をしていくということになると思います。

豊予海峡ルート

(記者)

四国4県が四国新幹線の岡山ルートに同意したことについて、知事の見解は。

(佐藤知事)

四国4県の皆さんの本気度が飛躍的に高まっていると感じています。

(記者)

国の予算について、豊予海峡や東九州新幹線が出ていなかった。

(佐藤知事)

国の予算について、豊予海峡部は基本的に凍結ということで、厳しい状況が続いているというのは変わっていません。

ただ、大分市長時代から8年間調査をしてきまして、B/C(費用便益比)が非常に高いということと、この環境が整備されることにより、リダンダンシーが確保されて、より災害に強いまちづくりができていくと考えています。

(記者)

現在編成中の補正予算に係る豊予海峡の予算について。

(佐藤知事)

補正予算は、現在検討中ですが、前回の会見時にもご説明しましたが、しっかり情報を共有して、どういうふうに取り組んでいくかの体制を作っていくことが大事だと思っています。

プロジェクトチームを県庁内に立ち上げて、新幹線と豊後伊予連絡道路の両方にしっかり取り組んでいかないといけません。

プロジェクトチームはできるだけ早く立ち上げたいと思っています。また、外部の有識者も入った形にしたいと思っています。

(記者)

広域交通網の整備ついて

(知事)

広域交通網の整備は、大分の発展のために必要不可欠です。

中九州横断道路や中津日田道路、それから東九州自動車道の4車線化などの取組に加えて、中九州横断道路が東の方に伸びていくと、四国と九州の高速道路ネットワーク網をリンクさせる取組になっていきます。

新幹線について、大分と宮崎以外は通っていますので、新幹線を整備すべきであるという議論は非常に強いです。

中九州横断道路はTSMCの関係もあり、一層整備を行い、熊本と大分を一体化して、さらに今度は逆に四国の方に走っていきますと、西条があり新居浜があります。

いろんなルートで、関西とすぐ直結するので、物流や人口増対策の上でも、九州の入口に大分が位置付けられるということは、人口を反転させる大きな力になると思っています。

(記者)

宮崎県との話は

 (佐藤知事)

九州知事会の時に河野知事と「しっかり進めたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします」と話をしました。

東九州新幹線のシンポジウムは県がやってきてましたが、今後は宮崎県や愛媛県などにも声をかけたいと思います。

東九州新幹線が整備されると、非常に恩恵を受けるのが宮崎県と大分県になってくると思いますので、関連の県にも声をかけて、取り組んでいきたいと思います。

合計特殊出生率

(記者)

合計特殊出生率が6月2日に発表になり、全国的には過去最低を更新し、大分県は1.49だった。この数字をどう認識しているか。また、今後どういうふうな取組を進めていきたいか。

(佐藤知事)

全国順位で言うと、10位ではありますが、大変厳しい数字だと受けとめています。

大分県の人口ビジョンでは2.3を目指すことになっていますから、大きくかけ離れた数字になっていますし、生まれてくるお子さんの数も令和4年は6,798人で平成30年の8,200人から随分減少しています。

コロナの影響で婚姻数が減ったことや出産控えなどもあったということではありますが、それ以上に少子化が加速していると思わないといけないです。

出会いサポートセンターでの出会い応援、不妊治療費の助成、出産子育て応援給付金などに取り組んでいますが、こういう状況の中で、もう待ったなしの状況になってきていると認識をしています。

市町村も様々な取組をしていますが、一緒に連携しながら、こども・子育て支援の充実をしっかりやっていく必要があると考えています。

LGBT

(記者)

LGBT法案が議論されている中で、別府市にワーキングチームが立ち上がって、議論が始まった。県としてこういう動きについてどう思うか。また、別府市の長野市長が会見の中で、パートナーシップ制度の導入について県全体で議論がされているという話をしていたが、県の方針はいつごろまでにまとまるのか。

(佐藤知事)

国の方でも法案も含めて議論されていますので、その動向も見守らないといけません。

パートナーシップ制度の効果について、私が認識していて一番大きいと感じるのは、公営住宅に入るときに、パートナーの方が入るようになりますというところが中心になってくると思います。

具体的な困りごとを解消していくような取組が、多様性社会が望まれる中で必要になってくるのではないかなと思います。

温泉にどういうふうに入るかというのは私も十分に研究しているわけではなく、難しい問題ですが、別府市が今から検討するのであれば、検討結果について私も勉強させていただきたいと思います。

(記者)

パートナーシップ制度の導入は今年度中に議論が始まるのか。

(佐藤知事)。

まだ、スケジュール的にはいつまでというのはありませんが、国や市町村の動きを見守りながら、考え方を整理・整備していくということも大事だと思います。

国の法案の議論も注視をしながら、これから検討をしていかないといけないと思います。

ビジネスグランプリ

(記者)

ビジネスプラングランプリについて、辞めることは考えているか。

(佐藤知事)

全く同じものを続けていくのか、事業を衣替えするのかも含めて考えないといけないと思いますが、大変良い取組を20年間続けていただきました。このような取組は大変意義があるので引き続きしっかり力を入れていきたいと思います。

(記者)

スタートアップ企業をどのように育成していくかについての知事の見解は。

(佐藤知事)

様々な場を作っていくこと、マッチングをしていくことが大事だと思います。

大分市長の時に、デザインエイドという取組を実施し、商品パッケージデザインにお困りの中小企業と若手デザイナーが組んで、様々なパッケージデザインを開発してもらいました。

この取組により、若手のデザイナーも育ち、販路開拓したい、デザインが欲しいという中小企業の方々の両方の役にも立ちました。マッチング、伴走支援をすることも大事だと思います。

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