ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 埋蔵文化財センター > 展示 > 企画展 > 弓削刀子(弓を作る道具)を紹介します。

弓削刀子(弓を作る道具)を紹介します。

印刷用ページを表示する掲載日:2021年11月12日更新

 当センターでは開館5周年の節目を迎える本年度、「大分のもののふ」と題した企画展を開催しています(会期は12月12日(日曜日)まで)。大分県下のもののふに関する出土品や伝世品、鎌倉市出土遺物や松浦市鷹島海底遺跡の海底から引き上げられた遺物などを展示し、大友宗麟が活躍した以前に焦点をあてています。そのなかでも特筆すべき展示物について、ここで紹介します。基礎知識を事前に得て、展示物をみれば違った視点をもつことができます。ぜひ、みなさまお越しください。

 ●弓削刀子(ゆげのとうす)を紹介します。

 弓矢に関連する出土遺物としては鏃が有名ですが、ここでは変わった資料を紹介します。中津市定留遺跡八反ガソウ地区から出土した弓削刀子(ゆげのとうす)は、弓作りの際に使用した道具と考えられています。柄に対して刃が屈曲した形状をする刀子で、中世の弓をつくる職人の姿を描いた『職人絵尽し模本』(しょくにんえつくしもほん)にも同じ形状の道具が描かれています。この弓削刀子は福岡県豊前地域をはじめ長野県・北海道などで10例程度しか確認されていない珍しい資料で、今後の類例の増加や調査研究が望まれています。錆びた小さな鉄器ですが、絵画史料など様々な角度から読み解き、光をあてていくことも、考古学の醍醐味と言えます。

弓削刀子について ●中津市定留遺跡八反ガソウ地区出土の弓削刀子

 

開催期間   令和3年10月23日(土曜日)~令和3年12月12日(日曜日)
会場     Bvngo大友資料館内企画展示コーナー
観覧料     無料
開館時間    午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日     月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日が休館)      


大分のもののふチラシ表大分のもののふチラシ裏 
 大分のもののふ企画展チラシ表 [その他のファイル/1.24MB]

   大分のもののふ企画展チラシ裏 [その他のファイル/1.17MB]はこちらからご覧になれます