黄泉の国へ旅立つ情景を表す鳥舟付器台(とりふねつききだい):大分県指定有形文化財
印刷用ページを表示する掲載日:2022年2月25日更新
大分県立埋蔵文化財センターの豊の国考古館では、大分県内で発掘して出土した遺物が多く展示されています。その見どころを紹介したいと思います。他にも、多くの優品が展示されていますので、是非お越しください。
●鳥舟付器台(古墳時代:一ノ瀬2号墳出土)
この須恵器の器台は、舟・人物・鳥などが脚部をめぐる四段の突帯に置かれ、死者が舟に乗り、鳥に導かれながら、黄泉の国へ旅立つ情景を表したものと考えられています。古墳時代の葬送思想を表現した貴重な遺物だといえます。現代とは違うことに驚かされますが、昔の葬送思想の一端をご覧ください。
●企画展「粉砕の考古学」は2月27日(日曜日)まで開催しています。閉幕まであとわずかです。是非ご覧ください。
須恵器の器台 葬送儀礼を示す