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知事からのメッセージ 風紋 会ってみて判って

印刷用ページを表示する掲載日:2018年7月31日更新

会ってみて判って

大分県知事 広瀬勝貞

 先日、大分市立明野中学校生徒会で、SNSが生徒のプライバシーにまで入り込んで、勉強や家族団らんの邪魔になる、これを防ぐルールが必要ではないかというので、「SNS3原則」を作ったと聞きました。(1)午後10時から午前6時まで発信禁止、(2)各家庭でルールを決定、(3)誹謗中傷、個人情報の書き込み厳禁の3つです。学校や保護者の指導もあったのでしょうが、なかなか立派です。こちらは、情報のやりとりが多過ぎて、互いに迷惑しているのを自粛しようというものですが、少子高齢化・人口減少の時代は、むしろ情報まで過疎になって困るということの方が多いようです。


 国東に朝来というなぜかまとまりの良い地区があります。そこで、毎月第2土曜と決めて「100円居酒屋」という楽しい飲み会が開かれています。私も最近ようやく念願かなって「かてて」もらいました。行ってビックリ、その夜は恒例のホタル見物と合同とかで400人近い人が集まって、中央テーブルに並べてある1つ100円の酒コップや肴の皿を盆にとってレジで支払って、あとは思い思いの席で「やあ、やあ」と楽しそうに懇談しています。

 もう10年になるそうで、今や大勢の方が手伝って盛りたててくださっているようですが、最初から中心的にお世話をしていただいている社会福祉法人の理事長さんによると、はじめこの地域の方々のために何かやろうと思ってアンケートをしたら、「過疎が進んで1週間、10日間、他人に会わないことが多くなった。やっぱり何か人と会う機会をつくってもらいたい。」という希望が一番多かったそうです。それなら居酒屋がいいかなというのでやってみたら、何と大当たり。住民の方に伺うと、酒や肴も美味しいけれど、久し振りに会って、互いに元気を確かめるだけでも嬉しいし、農作業や集落の寄合いの情報交換などもありがたい。災害の時に声かけあう人を確認したり安全安心の情報も大事だと言っていました。日頃のコミュニケーション不足を埋め合わせようと皆さんとても楽しそうに話込んでいました。

 反対に、過疎とは逆の新興の団地に引っ越した人でも「こちらは呑ミニケーションの場がないから、気持ちが落ち着かない。早く赤チョーチンができればいいのに。」と嘆いていたのを思い出します。ヒト様の社会、やはりいろいろ工夫して、会ってみて判りあうことが大事だし、それができている地域は本当に活き活きしています。

 かつてラグビー日本代表を率い、今やイングランド代表を率いているエディー・ジョーンズが、今月大分県にやって来て九州各県の高校のラグビー指導者にコーチングをしてくれることになっています。彼が盛んに言っているのが、「ラグビーで重要なのはチーム内でのコミュニケーション、試合の時もしっかりコミュニケーションをとって、チームワークを組んでいかなければならない」ということです。地域と同じように、組織も風通しが良くて、情報や意見交換が円滑だと連携して良い仕事ができるようです。全体参加意識をもってやれるから明るい組織になりますよね。


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