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知事からのメッセージ 風紋 スクラム!そして前へ

印刷用ページを表示する掲載日:2020年1月14日更新

スクラム!そして前へ

大分県知事 広瀬勝貞

 ラグビーワールドカップ日本代表選手の凱旋パレードでは沿道から、ビルの中から大観衆が惜しみない拍手を送っていました。
 日本ラグビーフットボール協会会長でやはり往年の日本代表キャプテンとして活躍した森重隆氏によれば、この栄光に至るまでに彼らは想像を絶する厳しい練習をしていたようです。「夜遅くまでパス、タックル、スクラム等の実戦練習をして、それからミーティング。現役時代厳しい練習に耐えてきた自分も、本当に驚く程だった」と言っていました。私どもは華麗なパス回し、呼吸の合ったダブルタックル、常識を覆す最強のスクラムに感動したものですが、これは練習に練習を重ねて、ようやくできるものだということも言っていました。特に昨年の流行語大賞にもなった「ONE TEAM(ワンチーム)」は、「練習、練習、練習の中から、自分のやるべきことを自覚し、チームの一端を担う覚悟ができるもの、そうでなければタックルひとつだけでも恐くて尻ごみするものですよ」と言っていたのが印象的でした。
 ラグビーワールドカップ大分開催を迎えた県民の皆さんにも労を厭わず汗をかいていただきました。ボランティアの皆さんは、何度も打合せ、予行練習をやって、しっかりと活動して下さいました。小学生は大分県で試合をする多くの国の代表選手を激励するために原語で国歌を覚え披露してくれました。中学生は英語でウェルカムカードを作って選手や観客をもてなしてくれました。宿泊客を大分県で収容しきれるか心配だったのですが、グリーンツーリズム、ブルーツーリズムの皆さんにも勇を奮って迎え入れていただいて、大喜びされました。タクシーの運転手さんも行先や料金を間違いなくやりとりして、好評でした。言葉の方は、最近使い勝手がよくなった翻訳アプリが随分役に立ったようです。そして何よりも、県民の皆さんが、街角やバーカウンターで気軽に会話を楽しみながら、大分県のPRもやって下さいました。
 戦い済んで、「ラグビーワールドカップのレガシー(伝説、遺産)って何だろうね」と聞かれることがあります。
 私は先ずは、鍛え抜かれた世界屈指の選手たちが間近で体感させてくれたラグビーの精神だと思います。
 一歩も引かない強い意思や、自分の責任を果たし、チームのために尽くすワンチームの結束、試合後の清々しい互いの尊重、そんなものが感動とともに心に残りました。これから折にふれて思い出し、吟味しながら少しでも身につけていきたいと思います。特にこの精神はいろいろなことをやる時に、成否を決める大事な要素になると思います。
 これだけ多くの国内外の客人を迎え、楽しく交流した体験も、貴重なレガシーだと思います。初めて海外に行った時、「ああ、外国って本当にあるんだ」と感動したことを覚えていませんか。今度は先方から大分県にやってきてくれました。迎える大分県の老若男女も気軽に交流をして下さいました。これからさらにグローバル化が進む時、この体験、自信は大きな宝になると思います。
 そして、今回の交流をベースにスポーツ、文化の交流はもとより、観光や貿易面での往来が盛んになっていくことも期待されます。これだけ多くの方が欧米や大洋州から来てくれたのは初めてです。しかもお陰様で大変好印象をもって帰ってくれました。彼らを通じて、大分県の積極的な情報発信もたっぷり行われたと思います。ラグビーワールドカップ直後、ロンドンで開催された国際旅行商談会で日本コーナーの一角に大分県ブースを設けてみましたが、早速「大分のおもてなしは良かった」とか「中高生のラグビー交流はできないか」とか大変反応が良かったという報告を受けています。チャンス到来ですね。
 今年も大分県は、地方創生の加速前進、先端技術への挑戦、そして自然災害に強い県土づくりと課題山積です。ラグビーワールドカップ大分開催で、より広い目、発想をもって、一致結束して取り組み、やり遂げたように、これらの課題にも積極的に挑戦していきましょう。

~県政だより新時代おおいたvol.128 2020年1月発行~

 

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