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豚の肝臓でみられる病気

印刷用ページを表示する掲載日:2012年3月16日更新

寄生虫性間質性肝炎

この病気は豚のと畜検査で多くみられる疾病で、肝臓は廃棄となります。

病変部は写真の白い斑点状の部分であり、見た目からミルクスポットと呼ばれます。

この白い斑点は、寄生虫である豚回虫の幼虫が肝臓に侵入することによっておきる生体反応(アレルギー)により発生します。

また、この寄生虫に感染することにより組織破壊・細菌感染の誘発・栄養分の横取りなどがおき、豚の成長の抑制や増体率の減少につながります。

寄生肝1

寄生肝2

豚回虫

豚回虫成虫のオスで体長が15~25cm、メスで20~40cmのうどんのように細長い形をした寄生虫です。

幼虫から成虫になって産卵するまで、寄生した宿主の体内を移行をし、肺寄生では発咳などの肺炎症状、小腸寄生では下痢などの臨床症状を示します。

<感染から卵の排出まで>

感染幼虫卵を口から摂取することによって感染し、虫卵は腸の中でふ化して幼虫となります。

その後、腸管粘膜を突き破り、血液の流れに乗って肝臓に侵入し、脱皮後に再び血液の流れに乗って心臓から肺・気管へと移動し、更にここで飲み下されて腸で成虫となり虫卵を排出します。

肝包膜炎

肝包膜炎肝臓の表面にある薄い膜に、線維素や結合組織の増生を伴った炎症が起きたものを肝包膜炎と呼び、肝臓は廃棄となります。

原因はウイルス・真菌・寄生虫など様々な原因があり、心膜炎・肺炎など周りの臓器の炎症が波及することもあります。

写真では、黄色の丸で囲んだ部分に線維素が付着してます。

 

退色肝

肝臓が脂肪変性をおこし、多くの中性脂肪が蓄積して通常よりも淡い色で見える状態を退色肝といい、肝臓は廃棄となります。

脂肪変性は、過食や過肥、カビ毒や薬物中毒などによっておこります。

写真左は退色肝、右は正常の肝臓です。

退色肝

正常肝


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